出会い系サイト事業の届け出をするメリット・デメリット
コチラの記事で、警察から「出会い系サイト規制法に抵触しているとの警告があった」という旨を紹介しました。
そちらでは出会い系サイト規制法について言及しましたが、出会い系サイトとして正式に事業を起こすことも可能です。
正式に事業を起こす場合は、「インターネット異性紹介事業としての届け出」が必要になるのですが、この「届け出」をすることでどんな不利益が生じるかわからないかと思います。
そんな無知の状態で、インターネット異性紹介事業としての届け出をすることはかなり危険かと思います。
そこで、本日は、届け出をするかどうかの判断材料として、「インターネット異性紹介事業として届け出をすることのメリット・デメリット」について説明したいと思います。
インターネット異性紹介事業とは
コチラのサイトで紹介したとおり、
このままだとわかりづらいですが、少々わかりやすくすると、
1 異性交際希望者を対象にサービスを提供している。
2 異性交際希望者に関する情報をインターネット上に掲載し、不特定又は多数の者の求めに応じて閲覧させるサービスである。
3 電子掲示板に掲載された情報を閲覧した異性交際希望者が電子メール等を利用して相互に連絡をとることができるサービスである。
4 上記サービスを反復継続して提供しているサービスである。
に該当するかどうかになります。
とはいえ、もっと端的に言うと、、
サイトに、
一対一のコミュニケーションを可能にする機能を有している
かどうかがポイントとなります。
(この視点で言えば、私の作った出会い系サイトは、出会い系サイトではなく、ただの無料掲示板ということになります。
届け出をすることのメリット・デメリット
出会い系サイトとしての届け出をすることでデメリットとなる点があります。
それは、
利用者の年齢確認
です。
出会い系サイト事業(インターネット異性紹介事業)では「18歳未満の者」にサービスを利用させてはいけないことになっています。
つまり、利用者の年齢を確認することが必須となります。
年齢の確認方法について、以下の通り具体的に指示をされているため、よくあるアダルトサイトのように「あなたは18歳以上ですか?」のテキストに続いて、「はい」「いいえ」のボタンがあるような簡単なものではNGとなっています。
- サービス利用者から、運転免許証、健康保険証等の年齢又は生年月日を証する書面の提示、写しの送付を受ける。
- サービス利用者から、クレジットカード決済その他児童が通常利用できない方法により料金を支払う旨の同意を受ける。
- あらかじめ上記1又は2の方法により、児童でないことを確認したサービス利用者に対し、パスワードを与え、サービス利用時にはパスワードの入力を受ける。
少人数体制で運営している出会い系サービスにおいては、作業負荷が重くのしかかるため、サービスを提供することが不可能となります。
これが、一世風靡した「スタービーチ」のような出会い系サイトが今や存在しない理由と考えられます。
また、もう一つのデメリットとして届出は書類の対応、及び金額が発生することになります。
具体的にどのような内容なのかは、コチラのサイトを参考にしてください。
「届け出が面倒だ」という方は、インターネットで検索すれば、代行してくれる行政書士が簡単に見つかると思います。
最後に
届け出に対して否定的な書き方になってしまいましたが、あくまでも、私のように「無料の掲示板」スタイルで月額数万円程度のアフィリエイト収入の出会い系サイトにとってはデメリットが大きいという意味です。
ビジネスとして、年齢確認をキチンと行い、サクラも使わない健全な出会い系サービスを展開するのであれば、届け出をしないことで被る「6ヶ月以下の懲役又は100万円以下の罰金刑」の方がデメリットとなり得ます。
(罰則の詳細はコチラを参照してください)
届け出を行うかどうかは、「自身がが達成したい目的」や「提供したい出会い系サイトのサービス」に関わってくるかと思いますので、十分に検討いただければと思います。
出会い系サイトのビジネスに興味がある方
このような記事が提供できるのは、私が出会い系サイトを運営しているからに他ならないわけですが、訳あって出会い系サイトは現在閉鎖しています。
もし出会い系サイトの構築・運営に興味がある方は、以下の記事もご覧いただければ幸いです。
コメントする