月間100万アクセスに耐えられるレンタルサーバ
私はインフラの知識がないためサーバはレンタルサーバを利用するようにしています。
実際に、作った出会い系サイトもレンタルサーバと契約をして運用をしていました。
そもそも「つながる掲示板」は、利用者が集まるかどうかは打算があったわけではないので、最初は格安のレンタルサーバ(※)と契約をしてサイト公開をしています。
※最近では月額100円を切るような超格安レンタルサーバなるものも存在しております。ところが安かろう悪かろうの言葉通りデメリットが多いです。
出会い系サイトを構築し運用するにあたり、心許せるメンバーを集めて複数人で体制を組むことが多いのではないかと思います。
その場合、企画や開発が得意なメンバーは多いので比較的容易に集めることができると思いますが、インフラ系のタスクに明るい人は人口が少ない上に市場価値が高いので、探すのが大変だったりします。
そのため、インフラタスクは開発ができるメンバーが担うことで、体制を作ることがほとんどかと思います。
私の作った出会い系サイトはコチラで説明しているとおり、アクセス数が月間100万PVに到達していますが、それまでの間に、サーバの乗り換えを2回行っています。
私は一人でサイト運用をしていたため、このサーバ乗り換え作業を含め、インフラ関連の作業すべてを自分ひとりで対応しました。
私の例はともかくとして一人でやるにせよ、複数人でやるにせよ、利用者が増えればサーバに関する作業は無視できないと思います。
そこで本日は、出会い系サイトの運営におけるサーバ関連で発生した課題とその解決について紹介したいと思います。
公開当初のレンタルサーバ
最初は、lolipopというレンタルサーバのライトプラン(※)を利用していました。
※10年ほど前は、月額250円が売りの超格安サーバで、プランなどは存在していませんでした。その後、250円のプランはロリポプランという名称に変わり、現在ではライトプラント呼ばれています。
このlolipopでのサイト運用で順調にアクセス数は伸びていったのですが、ら1日1,000アクセスあたりからアクセスが伸び悩み、その状態から1ヶ月が経過した頃、lolipopから
アクセス数が多すぎでサーバ負荷が高すぎるのでアクセス制限をかけています。
という警告メールが届きました。
その案内メールが届いてから、ピーク時にアクセスすると「500 Internal Server Error 」という文字が表示される画面が、高頻度で表示されることを確認しました。
おそらく、1時間の間に一定のアクセス数を超えると、このような制限がなされるのだと思います。
とは言え、1日1,000アクセス程度でこれでは機会損失が大きすぎます。
そのため、早々に別のサーバに乗り換えを検討しました。
次に契約したサーバ
lolipopより良いサーバに乗り換えるといっても、レンタルサーバは今や星の数ほど存在するため、以下の条件に見合うサーバを探しました。
- アフィリエイトの収入で収まる金額
- 月間100万PVは目指したいので、それに耐えられること
前者の金額についてですが、この頃は月額で2,000〜3,000円のアフィリエイト収入を得ていたので、2,000〜3,000の金額感が条件となります。
次に後者ですが、調べたところかなり数がおおかったので、知名度から以下に絞り込みました。
- heteml
- Xserver(X10)
- さくらインターネット(スタンダード)
- CoreServer(CORE-B)
- VALUE SERVER
細かい説明は省きますが、いろいろ検討した結果、最終的にXserverのX10プランに乗り換えました。
Xserverへ移管後は特に大きな問題もなく順調にアクセスを伸ばしていき、やはり月額250円のlolipopのサーバは限界だったのだと確信しつつ、どこまでアクセス数が伸びていくのか楽しみでしかたりませんでした。
ところが、2ヶ月経過した頃にくらいに、Xserverから
データベースの負荷が高すぎるので機能制限をしました
という連絡を受けてしまいました。。。
アクセス数としては、月間90万PVあたりです。
アクセス数が起因していることには間違いないのですが、lolipopとことなりデータベースが悪いということなので、調査しました。
すると「つながる掲示板」はWordPressを利用しているのですが、このWordPressには関連記事や人気記事を表示させたり、最近良く見られている投稿を表示させたりする追加機能があるのですが、これらの機能が、アクセスされる度にデータベースに読み書きの処理が発生してしまうことが原因でした。
この対策として、以下4つの機能を削除したりチューニングを施すことで対策を講じてきましたが、それでも月間100万PVを超える前に、都度レンタルサーバ会社から機能制限をされてしまう結果となりました。
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この時、XserverのX10という最安値プランを契約していたので、グレードを上げることで一時的にこの問題を回避することは可能でした。
ところが、一番上のプランであっても上限は決まっているため、この上限を超えればまたレンタルサーバの移設を考えなければなりません。
「まだまだアクセス数は伸びそうだ」という(根拠のない)自信もあったので、レンタルサーバ以外も視野に入れて再検討することにしました。
最終的に落ち着いたサーバ
この頃にはアフィリエイト収入も月額10,000円を超えていたので、レンタルサーバでも十分なスペック・サービスの契約でも問題ないと考えていました。
ところが、レンタルサーバを契約してまた同じことが起きるのであれば、このサーバ移設作業自体がもったいないので、自前でサーバを構築することも考えました。
(もちろん知識はないのでまずは勉強するところからになります)
とは言え、普通のサラリーマンである私が自前でサーバを作って、メンテナンスし続けていくことを考えると現実的ではありません。
そこで、専用サーバを借りることで、物理的なものに関してはレンタルとし、セットアップ以降は自分で対応ということで折り合いをつけました。
専用サーバのサービスを比較し、最終的にAWSというamazonが提供しているサーバを借りることにしました。
AWSに決めた理由としては、サーバのスケールアップやスケールアウトの操作が簡単で、また反映時間もほぼ即時のため、ピーク時のみサーバを増やすことが可能です。
また、費用は使った分だけ請求なので、使わない時間帯はサーバ数を減らし、CPU・メモリを下げることで節約が可能です。
これであれば、少々手間ですがピークタイムのみサーバを増やすなどすることで、機会損失を防ぐことが可能になり、アクセス数が増えればそれだけアフィリエイト収入も期待できるので、溜まったお金をインフラの費用に回すことができると考えていました。
結局は、業者を排除する施策を打った後、アクセス数が縮小してしまったため、サーバのスケールアウト・アップをする機会はありませんでした。。。
業者対策に興味のある方は、コチラの記事を参考ください。
最後に
このサーバ負荷問題は、一人だけで出会い系サイトを運営する大変さを痛感しました。。。
私はデザイン・コーディング・プログラム(PHP)は問題ないのですが、インフラについてはかじった程度の知識しかないため、サーバ周りのタスクは、問題が起きる度に、ゼロベースから調べて対処する必要がありました。
そのため、機会があって誰かとサイト運用をすることがあれば、インフラに強い人と手を組む必要があると実感しました。
出会い系サイトとしては閉鎖してしまいましたが、この一連の対応は「自分にできないことが何か」がわかったので、それだけでも十分価値があったと思います。
出会い系サイトのビジネスに興味がある方
このような記事が提供できるのは、私が出会い系サイトを運営しているからに他ならないわけですが、訳あって出会い系サイトは現在閉鎖しています。
もし出会い系サイトの構築・運営に興味がある方は、以下の記事もご覧いただければ幸いです。
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